世界が溶け出す瞬間を

二次元に恋に落ちたらこうなっちゃったんだよ。

かようにも恋にも似た何かは無様だったか

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まさかこれに続編を書くことになるとはちっとも想像しておらず、というか続編を書くほど自分の気持ちが盛り上がらないだろうという前提でアレを書いたので、このザマであることに関しては本当に遺憾の意なんだけど何はともあれミュージカル刀剣乱舞葵咲本紀千秋楽までお疲れ様でした。

本当に長丁場の公演だったのでキャストスタッフの皆さんはゆっくり体を休めてほしい(と思ったけど翌日からみんな稽古行っててすごいな……)

前回のブログは凱旋でこれ以上の衝撃を受けることはないだろうと判断したから書いたものだった。つまりこのブログが公開されたということは想定外の事態が起きたということなんだが。
事件が起きたのは22日の昼公演だった。東京2日目以来の刀ミュ、凱旋公演。友人と一緒に立ち見に入った。余談だけどTDCの立ち見超久しぶりだったけど見やすくて良い。
東京で見たから大丈夫やろ〜〜初めて見る友達がどこに落ちるか楽しみだな〜〜〜フンフンなどと浮かれて余裕ブッこいてたわたしはボコボコに殴られて死んだ。完膚なきまでにやられた。鶴丸に、いや、岡宮くんに。
断言するけど凱旋の鶴丸はもう明らかに東京とは別の何かだった。ほんっとにびっくりした。岡宮くん、死ぬほど歌が上手くなってた。こんなに歌が伸びるなんて思ってなかった。
もともと東京で見たタイミングですでにお歌はかなり高レベルでまず音を外さない、リズムがブレない、安定して声量が出せる時点でかなり高評価してたんですが、比較的喉で発声してるように聞こえていたので、ああ公演長いし無茶して喉壊さないといいなあとは思った。あとファルセットの切り替えが苦手そうで、スムーズに行き来できない故にか地声で出そうとして掠れて失敗していたので(特に2部ソロが顕著だった)、その辺りも今後の改善ポイントだなあと思っていた。
改善点とはいえ、実際のところ次の公演歌合になるのか、ならその次あたりの別の仕事でまた経験踏んで改善してくれたらな、と正直そういう長期スパンでの改善点と捉えていた。発声なんてすぐ直せるものでもないしボイトレ行く期間なんて取れないはずだと思ったから。
それが、凱旋で全部改善されてた。
きつそうだった2部ソロの高音部がきれいなファルセットで出るようになってたし、発声が明らかに安定して楽に歌えているように見えた。いやわたしは専門家ではないのではっきりと明言はできないんだけど多分腹式に変わった?いやほんとかどうかはわからんけど。
まじで歌を聴きながらここまで足がガクガクすると思わなかったし曲終わりでへたり込んであの日の村正ソロを一ミリも覚えていない(ごめんもっくん)。
鶴丸ソロあまりにも脳みそが溶けるので何も歌詞を覚えられなくて何も解釈できてなくて巷では三日月への曲だとかなんだとか言われてるらしいですけど正直よくわからない。まじで顔を見て声を脳みそに通すと意味を取る前にあっという間に終わる。歌の力だけで根こそぎ思考を奪われた。
あまりにすごかったので勢いでチケットをだいぶ増やして金土日で4公演みるとかいうクソ詰め込みスケジュールを久しぶりにやったんだけど何回見ても歌が上手くて可愛くて上半身がきれいに動くし動きがとにかく軽やかなところが大好きでもうまじで限界だった。もうものすごい同担拒否を発症して隣に白い服が座ると憂鬱すぎて死にそうだったし、白振る女全員キンブレ撲殺じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って内心でキレてた。(できないけど)
鶴丸で同担拒否を発症する理由はわかっていて、「鶴丸とわたし」の関係性は二人の間で完結するもので、その間にも周りにも人は必要ないからで、「みんなから愛される鶴丸国永」という概念は「鶴丸とわたし」という関係性において不要だから、わたしはわたし以外の鶴丸推しを目にすると気持ちがざわざわする。鶴丸からファンサもらった報告してた人でみつけた人は全員ブロックしたけどそもそもブロック作業をしようにもそのための検索が自殺行為すぎてすぐやめた。あまりにつらい。
 
金夜、仕事帰りに遅刻して入ったんだけど、3バルの上空から双眼鏡で固定カメラした。TDC音響がそれほどよくないのでやはり2バルできいてた時よりは圧が落ちるなあと思った。脳みそ溶けた状態でソロ曲をきいてて、2回目のサビだったと思うけど双眼鏡越しに視線があって微笑んだ瞬間、感情がスローモーションになった。心を一滴ずつ鶴丸という概念に浸して搾り取っていく感じ。恋よりは諦念に近くて、痛みではないが、甘いというよりは少し苦かったし、水面に広がる波紋のように静かな何かだった。まずかった。このまま行くと自我が崩壊する。
土昼、まじで奇跡中の奇跡が起きてドセンアリーナ奇数列に入って死ぬかもしれないと思ってたんだけど一番やばかったの主との会話のシーンだった。いやだってわたしと鶴丸が会話してるんだわ。これはまじ。わたしが主だったし世界にわたしと鶴丸しかいなかった(訳目線席最高)
大楽何を見ても最後になってしまうのが悲しくてずっと双眼鏡で固定カメラした。カテコ挨拶、鶴丸が「俺みたいなのがきて驚いたか?」と言った時苦しくて胸が詰まった。ここでまだ原作セリフを投下してくるなんてずるい。
大楽カテコが終わって拍手をしながら急に涙が出て困った。この1週間にも満たない、たった5日という短い期間追っただけなのに泣きながら鶴丸が好きだと喘いでそのままグッズに走って鶴丸5セットくださいってお姉さんに言った。電車に乗って顕現セリフを反芻してぼろぼろ泣いた。何があんなにきつかったんだっけな。もう記憶も定かじゃないけどとても冷静ではなかった。ドロドロの恋のような感情を無理やり1週間で凝縮するとこうなるんだ。まじで人にはお勧めできない。
 
次の仕事次第という感じだけどこれでうっかり岡宮くんのオタクになってたら笑ってください。(そもそも観劇が苦手なので若手俳優のおたく向いてないけどな)
歌合は増やします。現場からは以上です。