世界が溶け出す瞬間を

二次元に恋に落ちたらこうなっちゃったんだよ。

ゼロの執行人がやばすぎて降谷零さんにずぶずぶになったおたくの感想

※唐突にネタバレするので自衛してください※
 
 
いまさら安室透さんこと降谷零さんにドンガラ転がり落ちた。気付いたら沼の底にいたようだ。ちょっと前までは 「やばい、落ちる、やばい」と言っているつもりだったがとっくに縁から指先が離れていたし全身泥沼に浸かっていた。ほんとうにいつものことながら沼の底で溺れていることに溺れてから気付くのであほ。

 
これはあむぴかわいい~~赤井さんかっこいい~~あかあむぴょんぴょん~~~くらいのゆるふわ腐れをやっていた生粋の夢女が「ゼロの執行人」を見た結果、完全に降谷零によりとどめを刺されたことを自覚したところまでの覚書だ。 
頭のいい感想はいちみりも出てこないので期待しないでほしい。やはりこんなあほでは降谷さんとは付き合えない…降谷さん告白するからわたしを振って…。
 
 
 
コナンとはライトファンよりもっともっと薄っぺらい距離感で、幼少の頃ちらちらアニメと映画をみてた、原作はしっかり読んでない、高校生上がった頃からしばらく離れていて純黒であまりにも周囲がゴロゴロと転げ落ちていったのがおもしろすぎて自分も乗っかりに行き、次の年のから紅もみました、アニメは気付けば見ます、という感じの、ちょ~~~~~~ミーハーなお付き合いをしてきた。
去年から紅の予告で「ゼロ」って言われて何かわかんなくて帰ってから感想あさってて「ああ!公安!ゼロ!安室透か!」ってなった程度で、安室さんに対しては「みんなだいすき安室さん、かわいいよね~~~」くらいのライトな感情を持っていた。
 
ところがである。ゼロの執行人、公開日が4/13の金曜日で気付いたら初日を迎えていた。 純黒からコナンのおたくが目に見えて増えていた関係もあり、事前情報はいくつか流れてきてたから、今年も見に行こうとはおもっていて、ああ、今日からだったかーとのんびり仕事しながらTLみてた。
しかしだいぶ様子がおかしい。 流れてくる感想ツイートを見る限り、屍が量産されている。 みんなあんなにかわいいかわいいといっていた安室さんに対して「かっこよすぎてしぬ」と命からがらといった状態で呟いていた。これはやばいことが起きている、と把握して、即次の日の予定を確認し、黒ステソワレから執行人というはしごをキメた。本当におたくのフットワークは軽すぎてクソ。
 
4/14の夜だった。黒ステ終わって、終電の関係で池袋で見てたらしぬから電車飛び乗って別の映画館に移動した。はーーーたのしみ!と思いながら少し時間があったので近くのコンビニでおにぎりを買って食べた。黒ステで体力削られていたので夜食だ。ところでわたしの夫()の赤司くんを演じた糸川くんですが、そこそこよかったです。(扱い)(これはこれとして別で記事起こしたい)
前日の時点ですでに後列狙いだと端っこの席しか取れなくて、見切れみたいな席で見た。普段の現場でも前列より真ん中で見たいドセン厨だし、映画も後列真ん中じゃないとみない!くらいの席選択厨なので、こんな席久しぶりだなと思った。
予告を見ながら、席に着く女の子たちをみて、ああ若い女の子多いなあ、わかるよ、やっぱあむぴかわいいよね~~と考えていた。
 
で、本編なんだけど。
純黒もから紅もすきだったよ、ほんとにすきだった。純黒の意味わからんけど派手なアクションはやっぱりテンション上がったし、キュラソーの結末がくるしくてかなしかった。から紅、ストーリーがほんとうに丁寧で、和葉ちゃんがかわいくて平次があんまりにもかっこよくてぐらぐらした。
 
ねえ、でも執行人、あまりにもじゃなかった????????
あまりにも、あまりにも、安室透及び降谷零がかっこよすぎて。
 
かっこよすぎて泡吹いて死ぬ。まだしぬ。もう10回近くみてるのにしぬ。スパンと首を切り落とされる音がわたしにはきこえるし、見るたび切れ味が上がっていく感覚がある。いっそ心地よく毎回斬られてしぬ。6回超えたあたりでやっと心臓のばくばくが収まってきたけど、初回とかよく本編中に叫びだして追い出されなかったなと自分で自分をほめたい。帰り顔が保てなくて溶けてた。
 
具体的になにがやばかったかっていうことを表現したいので、地獄のラスト30分間、安室透さんがコナンくんのに「僕の協力者になってよ!」と言われた次のシーンから、初回みたときの脳みそを再現します。
 
・あむろさんのマリオカートのはじまりはじまり~~~~~~(ツイッターでゼロの執行人を4枚の画像で説明するツイートにマリオカートがあったのでおっここだなとおもった)
・それにしても毎度ながらこのカウントダウンにギリギリの瀬戸際感、これこそコナン映画
・この渋滞どうやって突っ切んのよむりでしょ
・えっいや
・ひっひえええええええええ~~~~~~~~~~~~~~~片輪~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・げろかっこよ
・電車??えっ横に飛び出す??
・わーーーーーーーーーーーーーーーーーお
・おまえがせかいいちくれいじーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111(アクセル踏み抜く顔をみたとき)
・クレイジー――――――――――――――――――すぎるwwwwwwwwwwwwwwwwww
・えっすき
・やばいすき くるってる くれいじー やばい
・やっぱこの男あの組織の中に混ざれるタイプの男(納得)
・あのクレイジー顔すきすぎた…………
・かっこ かっこい
・車…もっとたいせつに…
・コナンくんにすげえなっていわせちゃうのクレイジーの極み
・はいはい新蘭新蘭
・からかうみたいな声のあむろさんさいこーーーじゃありませんこと??
・えっっっっっっっ
・まっ
・えっいまそれきく?????????????(このときは前の会話とのつながりがわかっていなかった)
・ちょっ
・かお
・はなこすっ
・えっ
・まっ
・はんど
・はあ??
・ぎあ
・ゆびえっろ
・(感情渋滞ですでに処理落ち気味) 
・えっ
・ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・(即死)
・(即死) 
・(即死) 
・(即死) 
・(即死) 
・(即死) 
・日本抱いてる………………
・これはもはやわたしも抱かれている……………………
・まちがいない我々はあむろとおると両思いだすごい どんな夢小説にもない真実がここにある
・くるま…だいじに…
・んあああああああああこなんくんひきよせるしぐさむり
・ここでまさかの銃
・ひえええ…むり…
・かおがいい
・かお
・血も滴るいい男……
・ふるやさんかっこよすぎる…ふええ…
・ふるやさ、ふるやさん…
・うええ…はきそう…かっこよすぎて…(ED放心)
 
見終わったあとぐるぐると脳内をまわる降谷さんのお顔。IQ3の感想、安室透、ひたすら顔が良い。なんならコナンでいちばん顔が好きなのキッド様だけど、安室透の顔がよすぎて絶句した。なんだあの表情芸は。あれもこれもそれも表情がやばすぎてむり。気付けば次の日の朝イチの執行のチケットをおさえていた。深夜0時に見終わって次の日の朝の回ってもはや1回目と2回目の間がわずか10時間くらいしか開いていない。あんだけあむぴの顔がクレイジークレイジーって言ってるけどクレイジーはお前だ。
 
次の日の2周目、正直直前に大事件勃発して(ジャニオタは日付で察してほしい)、嘘だろ…と思いながら席に着いた。前半はおかげで意識散漫で、コナンくんと安室さんが日下部さんを追いかけるところくらいでやっと集中できる感じだった。
2周目も1周目とほぼ似たような感じで心の中の悲鳴をおさえるのに必死すぎた。ラスト30分ほんとうに生きた心地がしない。
 
この日以降、ちょっと別おたく業務が忙しかったり(KAT-TUN充電完了ありがとうございました)、家族旅行したりしてたので、コナンからは距離を置きがちだったんだけど、TLにはあくる日もあくる日も新たに執行された人が「安室さん…」と言いながら帰ってきたのをわかるよ…と言いながら眺め、かっこいい安室さん、かわいい安室さん、クソ爆イケ降谷さんの画像やマンガや文字列が流れてきて、喘ぐように見つめていた。
 
その後たまたま執行済みの友達と会ったとき流れで3回目の執行を見に行くことになり、執行されたあと、友達と降谷さんがかっこいいやばい、降谷さん魅了スタンデバフかけてくるこわい(fgoに毒された脳みそ)、とわーわー騒いで、降谷さんが恋愛するのは解釈違いだ、降谷零がしあわせなのは解釈違いだ、と散々話した。降谷さんが殉職しても存在消されてるから階級上がらないという話もした。大概ひどい話だ。いやほんとうに降谷さんのことはすきなんだよ。報われない男が基本的には大好物なんだすまない。 
 
そしてこの頃TLで飽きたりなくなった自分はとうとう禁断の場所に手を出した。
そう、支部である。
わかっていた。ここに手を出したが最後、帰ってこれなくなることくらい。
案の定溺れるように読んだ。ひたすら読んだ。ランキングも人気順検索もしぬほどした。かっこいい降谷さん、かわいい降谷さん、様子のおかしな降谷さん、どちゃくそスパダリな降谷さん、夢小説も赤安も降新も手を出した。たぶん降志ももすき。雑食すぎ???褒め言葉ですありがとう。そこに降谷零さんがいる限り追い求める。もうだめ。降谷さん、すき。
 
そうして降谷さんを大量摂取しはじめた次の週の平日、5/9のことだった。なんか頭がおかしくなって執行キメないと気が狂いそうとおもって平日朝の仕事前に執行をキメた。見てる間は普通だった。いや脳みそは湧いてたしかっこよくて1回目や2回目と同様に興奮はしていたけど。ただこのあとからなんか様子がおかしくなった。降谷さんのことを考えていると胸のあたりが痛い。 なんか胸のあたりがぎゅうってなる。 心臓も痛いけどなんなら鳩尾あたりも痛い。食欲もそんなになかったし、呼吸が浅くなる感覚があって、ふるやさん、という五文字を打つだけで気が遠くなりそうになる。
 
そうか…これは……これが……恋…………???


あの日何が起きていたのかわたしにははっきりわからない、わからないけど、痛めつけられる、どう考えても身体的な負担を感じる症状が起きたあの日、ひととしてやばいゾーンに足を踏み入れたことだけは確実だった。これが恋なら世の中のひとたちはよく恋をしながら平然と生活を送れるものだ。わたしには無理すぎる。
 
身体のしんどさを抱えながら、次の次の日、フライデーナイトの仕事帰りにまた執行をキメた。このあたりから執行されるペースがおかしい。降谷さんのことを考えるとつらいのに、執行されないと気が狂いそうになるのだ。ほんとうにこれはシャブとしか言いようがない。帰り道、降谷さんという文字をみるだけで、文字を打ち込もうとするだけで、脳みそがどろりと溶ける感触があった。思考回路がまともに仕事をしていない。降谷さん、という単語を思い浮かべた端からすべて、思考が維持できなくなっていく。過去かつてない事象に震えることもできない。このまま溶けてしんでしまうのでは?こんなことでしんでしまうわたし、やはり降谷さんにはふさわしくない。でもそれでもいいのだ。わたしが降谷さんをすきでいることだけは確かだから、ただただ一方的でいいからすきでいさせてほしい。降谷さんの場合、すきでいられること自体が迷惑そうで、すきでいるだけのことが負担になりそうでこわいけど、それでももうすきになったら自分にだって止められない。
ほんとはこの日、舌ぺろがききたくて日比谷に行ってたんだけどきこえなくて、やっぱり大きいスクリーンのほうじゃないとだめか…と少しだけしょんぼりしていた。残りは立川か川崎に行くしかないとおもったけど週末は予定が詰まりすぎていて執行できないことがわかっていた。 平日川崎か立川をキメるしかない…と深刻に有給を検討していた。音響のために有給。ほんとうにどうかしているが本人はいたって真剣。
 
執行されていない間に降谷零さんに触れていないということがもう耐えられなくなって、週明けくらいからとうとう原作を買い始めた。90冊も買ってられない、あむぴが出てるところだけね♡といって買い始めた原作、気付いたら1巻買ってた。いま???28巻。ほんとちょろすぎる自分に絶望する。ちなみにゼロの執行人のノベライズも買ってあるしまじで事あるごとに読み返して映像から読み取れなかった部分を確認している。ありがとうノベライズ。
 
週明け、有給取るならどこのタイミングかなと考えながら立川のページ開いたら、なんとaスタbスタ延長が決まった。

info.cinemacity.co.jp

ほんとうに立川あいしてるありがとう。
即座に会員登録して週末のaスタとbスタを1回ずつおさえた。余談だけど立川シネマシティ半年会員の会費600円で無制限に平日1000円土日1300円で見れるのコスパがおかしすぎる。いくらでも元が取れるというか安すぎて恐れおののいた。ありがとう立川。食事するところもたくさんあってルミネで買い物もできるし時間潰すのにも困らない立川いいところ。(別に立川の回し者ではない)
 
そうして週末待ちに待った立川をキメた。エンジン音と爆発音がやばかった。舌ぺろはっきりときこえなかったので、座席の位置変えて再チャレンジしようかなとおもってる。この週がラストくらいかもしれないから、というのもあって2回取ったけど今週も継続でほんとうに立川に足を向けて寝られない。ありがとう。今週も行きます。1週間1執行は基礎代謝の一環。
 
 
 
とりあえずこの辺で現在時制に追いついたんだけど(ここまでで5000文字超)、やはり4回目の朝執行以降の様子がおかしかったな!!!!あそこがクライマックスだったのではくらいやばかったの自分でも薄々気付いてはいた。
 
繰り返し見ていても、最終的にいちばんすきなのはやっぱり車中の会話のシーンで。
「僕の恋人はこの国さ」
あの一言を聞いていなければこんなにもずぶらなかったんだよ。もちろん恋人が国なら、わたしも含まれるよね!?みたいな夢思考がないわけじゃないんだけど、そういうのとは別のところで、精神がおかしくなりそうなくらいすきだなと思ったし、見れば見るほどわたしのすきになるタイプの男だって確信した。
あの一言は、安室透の面をかぶって、安室透の口調で紡がれる、「降谷零」の言葉だと思っている。あれから原作も読んだけど(まだ全部じゃないけど)降谷零として振る舞うシーン、本当にない。びっくりするくらいない。だからわからないけど、推測でしかないけど、降谷零はおそらく自分のためとかではなく、「国のため」に命をかける人間で、「国のため」に必要とあらばどんな危険なことでも、命と引き換えでもやりきってしまう危うさがある、とわたしは受け取った。そういう覚悟だ、あれは。
そして長年のわたしの性癖、自分自身でもよくわかってる。責任感強すぎ背負いすぎな男に転げ落ちる芸人のわたしは、 誰よりも重い責任を持ちながら、それに溺れず驕らず、その責任感に従って自分より他の何かを優先するスペックの高い男にしぬほど弱い。ほんっとーーーーーーーーーーーーーに弱い。
だからいままで降谷零には触れたくなかった。距離を取っていた。 純黒のときに赤安をそれほど追わなかったのは自己防衛の本能だ。 わたしがはまるのは赤井秀一でも安室透でもなく降谷零だ。日本のために自分のすべてを使って犠牲にすることをいとわない、そういう降谷零だ。そう簡単にしぬつもりもないだろうけど、その覚悟を決められる、そういう降谷零がすきだ。知ってた。知ってたから遠ざけていたのに、足を取られてすっ転んでしまった。足元は当然沼だった。抜け出せる見込みはまったくない。
 
実は2回目終わったくらいまでは、わたしの中では「安室透」と「降谷零」は別人だった。同じ人なんだけど。
安室透のにこにこした人当たりのいいところは、まわりの懐に入り込むために「降谷零」として設定した「安室透」の設定でしかないし、あくまで「降谷零」が演じる「安室透」ではあるので、そこに人格の分裂はないんだけど、正直最初はあまりにもギャップがすごかったので脳みその中で一致してなかったし、へらへらしてる(ようにみえる)(それさえも意図的なんだけど)安室透のことそんなに興味なかったので、執行人でほぼはじめて受け取った「降谷零」としての発言にノックアウトされた関係上、どうしても「降谷零が好き」「安室透は普通」みたいな分裂した感情を抱いていた。
完全にわたし個人の好みの話なんだけど安室さんの外面いいところとかちょっと丁寧な喋り方とか、別にそんなに刺さる要素じゃなくて、どっちかといえば風見さんを叱責する姿とか、IoTテロだと気付いて毛利小五郎を解放しようとするシーンの物事の処理の仕方、進め方、たぶん結局のところ仕事人としての降谷零にときめいたところが強くて、どうしても安室透がぴんとこなかった。
ただ、あの車の中のコナンとの会話のシーン、繰り返しみてるうちに、「あーでもこれ口調は安室透か?」「コナンに相対してるわけだから安室透の口調で降谷零として喋ってるのかこれ」とふと納得してしまって。 ちょっと煙に巻いて気障なこと言ってるけど、あのシーン、明らかに安室透という「皮」の言葉ではなく、彼の本心じゃないですか。嘘をつく必要を感じないし。安室透の口調のまま、江戸川コナンに接するときの態度のまま、降谷零としての考えを口にしてる、ってなんかすごい納得してしまって、安室透も彼の一部ではあって、やろうと思えば、使い勝手よく出し入れできる仮面のひとつでしかないのかって理解した。降谷零の上に、安室透は貼って剥がせる仮面のひとつとして存在する。だから、安室透の思考回路は降谷零と同じだ、ということにようやっと納得してすこんと腹落ちした。
 
なんていうか考えれば考えるほど、思ったより降谷零さん、スイッチを切り替えたりしていない印象があって、不必要な嘘はつかないというか、おそらくぜんぶがぜんぶだとバレやすいってことわかってて、嘘を信じさせるコツは真実にほんの少しだけ嘘を混ぜ込む、てよく言うから、話題を逸らしたりはするんだけど、相手によって、どの「顔」で出会ったか、によって口調を切り替えてるだけな気がしてきた。だから梓さんに対峙してるときは安室透だし、本当の姿に気付かれている沖矢さんとかコナンに対峙してるときは安室透の口調だけど降谷零の性格ぽいところが多めに出てくるし(たぶん安室透を張り付ける必要をそれほど感じていない+繕うほどの余裕がない)、風見は降谷零としての付き合いだから降谷零の口調にしてるし中身も降谷零だけど、雨の中の橋の下のシーンとかの感じはちょっと安室さんのような柔らかさがある。
思ってたほどそれぞれの顔に差分がないというか、トリプルフェイスのすごいところは、人格が変わるところじゃなくて、それぞれに対してどの顔であってるか、きちんと記憶していてそれに合わせて思考と口調を切り替えるだけの器用さを指して言っている、っていうのが個人的なトリプルフェイスに対する見解。
 
最終的にはまあどっちもすきというか、わたしがあいしたのは彼の信念の部分、ぜったいに揺らいだりしない、彼の信条だから、どの顔でも変わらないんだなあ、というのがやっとのことでわかった。遅えよっていわれたらごめんっていう。
 
たぶん降谷零は国を守るためにあらゆる清濁を飲み干してきた人だ。いろいろやばいことをやっている「組織」に入るのは、最終的に国を守るためで、そのために違法行為もやっていて、その責任をすべて自分が負う覚悟もあるし、そのための実力もある。
「国」をいかなる手段を利用してでも守ろうとする、実際重たいはずなのにやろうと思ってできちゃうところが降谷零だけど、そういう荷物を進んで背負っちゃうところ、どうしようもなくすきなんだ。すき。
 
あの人の守ろうとする日本で、せめてしゃんと背筋伸ばして、生きていなきゃいけない。あの人が守るに値する人間になろう。難しいけど。すぐ弱るけど。
それでも、降谷零という人は「無理だと思っても目指そうとするその志」を否定したりはしないだろうから。きっと無理してることもわかった上で叱咤するタイプだ。だから何度負けそうになっても、もう一度降谷零さんのこと思い出して、がんばらないとな、って思える。
他人に厳しい降谷零さん、その百倍自分に対して厳しいひとだ。あの人はもっと厳しい条件を自分に課してる。同じことができるとは思わない、それでも前を向かない自分のこと、降谷零さんは「日本の守るべき民」として認識してもらえなさそうだから、せめて、気持ちだけは、負けないように。
降谷零さんと付き合いたいなんて思わないから、せめてあの人の守るべき民の一員になりたい。それだけを励みにして、今日もなんとか生きていく。
 
 
以上生粋の夢女子が降谷零に転げ落ちるまででした。ちゃんちゃん。